対人関係の恐怖心を分析①

私はとても独占欲が強く、

嫉妬深い性格をしています。

 

たぶん、普段の私を知る人がこれを聞いたら、

「え?そう?そんな事ないと思うけど…。」と

言うかもしれません。

 

だって必死に隠してきたから。

嫉妬というのはとても強い感情で、

一度暴走すると制御が利かない。

相手も自分も傷つける結果を引き起こすものだと

感じているからです。

 

 

私には、幼稚園に上がる前から仲良しの

大大大好きな幼なじみの女の子がいました。

父親同士が同級生で、私たちも、弟や妹同士も同級生。

母親同士も仲が良く、2人がが計画して、

時には二家族で旅行に行くこともありました。

 

幼なじみは、動物が好きで、思いやりがあり、

いつも明るく飾らない性格でした。

そして活発な見た目には似合わず、

心はとても乙女でした。

 

幼なじみの事が大好き過ぎて、

いつも私を1番好きでいてほしくて、

どんな時も私の味方でいてほしくて…

私は、私以外の子と仲良くしてほしくありませんでした。

一緒にいたいから、部活動や習い事の中には、

幼なじみに誘われて選んだものもありました。

 

 

中学生になり、環境が変わりました。

2つの小学校区の生徒が同じ中学校へ通います。

初めましての同級生が沢山います。

1学年当たりの人数も小学生の時の約2倍。

 

そんな中、私たちは別々の部活に入りました。

それぞれ付き合う友達が全く変わりました。

共通でないお友だちがグンと増えました。

 

私は幼なじみに距離を置きました。

離れても平気なんだと幼なじみに証明して

見せたかったし(なぜだか分からないけど。)

私自身もそうだと思いたかったから。

 

私はもともとの偏屈な性格に輪をかけて、

ひねくれていきました。

この頃の私は元来の思いやりのなさのせいで

クラスの女子グループの友だちや部活の友だちと

分かり合えなかったので、

「私を心から受け入れてくれる人は

 いないのかも。」と思っていました。

 

それまでは、いじめっ子の幼なじみに意地悪されても

部活の先輩に嫌われていじめられても

クラスの友達とうまくいかなくても

私の日常には家族と、

大好きな幼なじみがいたから平気だったのに。

 

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受験を機に、私たちの関係は跡形もなく崩れ去りました。

彼女と共通の志望校だった高校に

私だけが受かりました。

そして、どんな内容か覚えていませんが、

私は彼女に手紙を書きました。

いい人のフリをしてとても傷つく内容だったのだと

思います。

たぶん、私の嫉妬心が原因でそんな事をしたのだと

思います。

今思うと、本当に伝えたかったのは

「いつも一緒にいたい。」という一言だったはず

なのに。

 

母伝いに、彼女が傷つき怒っていたそうだという事を

聞いたような記憶があります。

それ以降、通学電車が逆方向だったのもあり、

近所に住んでいても、

彼女と会う事はありませんでした。

こうして、私は幼なじみとの友情を完全に失いました。

まるで私の半身を失ったような感覚でした。

でも「大人になる過程とは、

 そういうものなのだろう。」と

思考が働かない、ぼんやりした頭で

その痛みを無かった事にしました。

 

 

私は自分の中の暴れ馬のような感情が湧く事を

認識しつつも、うまく扱えないまま、

高校生になりました。

そして大学生になりました。

自分は欠陥のある人間であり、

他人からは理解される事はない人間である、と

社会人になっても心の片隅に重りを抱えていました。

 

だって、私には自分の内面に

突如湧いてきて、その暴走を抑えられないという

厄介な代物を抱えているし、

その為に、私は既に

自分の半身であった幼なじみを失っているし、

真の理解者も得られないでいると

感じていたからです。

 

 

つづく。